トランプ氏がガザを「所有」する構想を発表。和平プロセスを崩壊させる危険性があり、国際規範を軽視する姿勢が問題視されています。
この構想は、トランプ氏が第2次政権発足時に表明した「領土拡大」に基づいており、国際社会が目指してきたイスラエルとパレスチナ国家による「2国家共存」の和平プロセスを根本から崩す危険性を孕んでいます。
トランプ氏は、ガザから「すべてのパレスチナ人」をエジプトやヨルダンなどの第三国へ強制移住させる案を前提としており、これによりガザは実質的に無人となり、米国がその開発事業を担うとしています。
記者会見では、ガザを「中東のリビエラ」と称し、住民にとっての「幸せ」を強調しつつ、将来的な帰還には否定的な見解を示しました。
これまでの中東和平プロセスは、パレスチナが独立国家を樹立し、イスラエルと共存することを目指しており、歴代の米政権がこのプロセスを主導してきました。
しかし、トランプ氏は「2国家共存」への支持を明言せず、過去の失敗を繰り返すことを避ける姿勢を見せました。
彼は2020年に国際法に違反する入植地の主権を認める中東和平案を公表しており、今回の「ガザ所有」構想もまた、商業的利益を重視する「米国第一」主義が反映されています。
トランプ氏は、軍事力行使を排除しない姿勢を示しつつ、国際規範を軽視する行動が透けて見え、彼自身が米国が主導してきた戦後の世界秩序を崩壊させる危険性を孕んでいると指摘されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/015b258800f5e98e61a6a006b6f73dbc0f670134
トランプ氏のガザ所有構想についてのコメントは、様々な視点から国際的な影響や懸念が語られました。
多くのコメントは、アメリカの軍事的介入が新たな地域紛争を引き起こす可能性について懸念を示していました。
特に、トランプ政権がガザを占領することが、イランやハマスとの対立を激化させ、さらなる戦争に繋がるのではないかという意見が目立ちました。
また、国際規範に対する疑問も多く、トランプ氏の政策が国際法に反しているとの指摘がありました。
さらに、アメリカによるガザの支配が、パレスチナ人の人権侵害や強制移住を引き起こす危険性を訴える声もありました。
全体として、トランプ氏の構想がもたらす国際的な影響については、懸念や批判が多く寄せられ、特に地域の安定を損なう恐れが強調されていました。
ネットコメントを一部抜粋
堂々とした侵略が公然と当たり前のようにされている、それだけのことだ。
これからの世界は、力こそ正義の時代だ、これから地域紛争ユダヤ侵略戦争が多発するだろう。
トランプ大統領は一度世界秩序とアメリカの官僚機構をある程度壊して再構築する「スクラップアンドビルド」をやろうとしてるんだろうな。
国際規範には強制力はない。
国際規範は力を背景に生成され、妥当させられる。
何もかもがディールで、吹っ掛けて後で有利な着地ですか？