イスラエル軍がガザのネツァリム回廊から撤退し、停戦合意に基づくパレスチナ人の帰還が進んでいる。人質の解放も行われ、今後の協議は不透明。
この撤退は、イスラム組織ハマスとの停戦合意の一環であり、ハマスはこの撤退を「我が国民の意志の勝利」と称している。
ネツァリム回廊はガザを北と南に隔てる重要な地域で、全長は約6キロメートル。
撤退後、何十万人ものパレスチナの人々がこの回廊を通じて北部へ帰還したが、彼らは依然として検問所や、長期にわたるイスラエル軍の攻撃によってもたらされた破壊の中を通過せざるを得なかった。
現地の記者によると、ネツァリム回廊にはイスラエル軍の姿は見られず、撤退が完了したことが確認されている。
イスラエル軍は、約1年3カ月にわたってガザへの攻撃を行い、ネツァリム回廊を占領地として使用してきた。
ガザ当局によれば、イスラエル軍が回廊を開放してから最初の72時間で、約50万人のパレスチナ人が北部へ移動し、この人数はガザの人口の約4分の1に相当する。
イスラエル軍の完全撤退は停戦合意の一環であり、8日にはイスラエル人の人質3人とパレスチナ人の受刑者183人が解放された。
停戦合意の第1段階では人質33人の解放が予定されており、これまでに解放されたのは16人にとどまっている。
第2段階と第3段階に向けた協議は不透明な状況が続いており、イスラエルのネタニヤフ首相はこの協議に対して警戒感を示している。
また、スモトリッチ財務相は停戦合意が続く場合には辞任する意向を示しており、ネタニヤフ氏が協議のためにカタールに代表団を派遣することも確認されている。
中位の代表団が合意の技術的な詳細について協議を行う予定だ。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/57e43810cf5c91aea3af467869388923eeff7665