主要証券10社が2024年4-12月期に過去最高の純営業収益を達成。収益多様化とコストコントロールが業績を支える重要な要素となっています。
要約すると2024年4-12月期の連結決算において、大和証券グループ本社やみずほ証券、SMBC日興証券などの主要証券10社が過去最高の純営業収益を記録しました。
特に、経常利益ベースで9社が増益を達成し、収益の多様化が利益を押し上げる要因となっています。
これらの証券会社は、インフレの影響を軽減するためにコストコントロールを図りつつ、収益源の多様化を進める必要があります。
大和証券とみずほ証券は、経常利益も過去最高を更新し、ネット証券のSBI証券も純利益で最高を記録しました。
また、マネックスグループは、子会社のコインチェックグループの上場に伴う一時的な費用を除けば、経常損益と純損益は黒字を維持しています。
特に、対面大手証券では、富裕層向けのリテール部門での安定収益が増加し、野村ホールディングスは預かり資産残高が過去最高を更新しました。
M&A助言や株式引き受けの拡大など、個人向け以外の部門でも成長が見られ、三菱UFJ証券ホールディングスは投資銀行部門の純営業収益が最高を記録しました。
ネット系証券も金融収益の増加が売買手数料収入の減少を補い、マネックス証券や松井証券はそれぞれの提携先との取引増加やFX収益の伸びを報告しています。
野村HDのCFOは、年明け以降の業績が底堅いとし、コストコントロールが通期での最高益更新に寄与する可能性を示唆しています。
マネックスグループの社長も、アセットマネジメントやクリプト分野での成長を目指す姿勢を強調しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e184bd9aca739350471fb9234404173b1c3eb42c