ヴィタリック・ブテリン氏が提案した「シンプルなL1プライバシーロードマップ」は、イーサリアムのユーザープライバシーを強化するための具体的な施策を示しています。これにより、送金やアプリケーション内活動のプライバシーが向上することが期待されます。
この提案は、イーサリアムネットワークのコンセンサスメカニズムへの変更を最小限に抑えつつ、4つの主要なプライバシー分野に焦点を当てています。
具体的には、オンチェーン決済のプライバシー、アプリケーション内のオンチェーン活動の部分的な匿名化、チェーンへの読み取りのプライバシー、ネットワークレベルの匿名化が挙げられます。
提案の中では、既存のプライバシーツールをウォレットに統合することや、ユーザーの活動間の公開リンクを減らすために「アプリケーションごとに1つのアドレス」モデルを推進すること、自送金をデフォルトでプライバシー保護にすることが含まれています。
また、検閲耐性を向上させる「FOCIL」や、アカウント抽象化をネイティブ実装する「EIP-7701」、TEEベースのRPCプライバシー統合の提案も行われています。
最終的には、多くの送金がデフォルトでプライバシー保護され、異なるアプリケーション間での活動のリンクがプライベートに保たれることを目指しています。
さらに、イーサリアム財団のトマシュ・K・スタンチャク氏も、L1パフォーマンス向上やUX改善に焦点を当てた簡略化されたロードマップを共有し、長期的にはAIエージェントの有効化やオープンソース社会の構築を目指すとしています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/64771fda65d5b2b3844628dee9eee7804d0bb968