ロシアに派兵された北朝鮮軍人は、政権への忠誠心や飢えからの脱却を求めて志願する可能性が高く、今後の追加派兵が懸念されている。
この背景には、政権に対する洗脳された忠誠心や、飢えから解放されたいという強い願望、さらには外の世界への憧れが挙げられます。
米日刊ウォールストリートジャーナル(WSJ)の報道によると、脱北者たちは、派兵された北朝鮮軍人の忠誠心と決意が「捨て駒」以上の意味を持つと指摘しています。
例えば、2019年に脱北したユ・ソンヒョンさんは、北朝鮮軍での厳しい生活を経て、ロシア派兵命令を受けた場合、少なくとも食事が改善されると考えた可能性が高いと述べています。
また、金正恩政権に対する忠誠心が強い北朝鮮軍人にとって、ロシア派兵は金正恩政権での地位向上や報酬を得る「一世一代の機会」として捉えられることも予想されています。
脱北者のイ・ヒョンスンさんは、派兵された軍人も思想教育を受けており、指導者の命令に疑念を抱くことはないだろうと述べています。
さらに、1998年に脱北した元将校シム・ジュイルさんは、過去の戦争参加者の身分向上を目撃した北朝鮮軍人が、今回のロシア派兵を同様の機会と見る可能性があると警告しています。
このように、北朝鮮軍人の忠誠心や飢えからの脱却を求める意志が強いため、今後も北朝鮮政権がロシアに追加兵力を送ることが懸念されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/cca78099b1f71d42d73e07229497c02ce352f292
北朝鮮の軍人がロシアへの派兵を志願した背景には、主に食糧不足や生活改善への期待があったとの意見が多く見受けられました。
特に、北朝鮮内の厳しい環境において、食事を得るために「捨て駒」として戦場に出向くことを選んだ兵士がいると考えられます。
また、ロシア軍からの給料や物資支給も魅力の一つであり、身分が上がることを期待する声もありました。
さらに、外の世界への憧れや情報の流通が限られている中で、忠誠心や洗脳の影響が強いとの指摘もありました。
兵士たちは、命を懸けて生き延びることが最も重要だと認識しているのかもしれません。
これに対し、北朝鮮政府の体制や経済状況が影響を及ぼし、兵士たちの待遇が改善されない限り、忠誠心が低下する可能性も懸念されています。
派兵による消耗が続く中、北朝鮮の国自体が食糧難に苦しむ状況にあることから、兵士たちの命が軽視される現実も浮き彫りになっています。
結局、食事を求めて派兵を志願する若者たちの姿は、厳しい現実を反映していると言えるでしょう。