レバノンで軍司令官のジョセフ・アウン氏が新大統領に選出され、国家の混乱を収拾する重責を担う。イスラエルとの停戦合意後、国の再建に向けた意欲を示し、ヒズボラを牽制する姿勢を見せている。
要約すると2023年10月9日、レバノン国会で新たに軍司令官のジョセフ・アウン氏が大統領に選出された。
大統領職は約2年以上空席であり、アウン氏は国家の混乱を収拾する重責を担うこととなった。
彼はイスラエルとの停戦合意が結ばれた後、国の再建に向けた意欲を示し、イスラエルの攻撃を阻止することを強調した。
また、国家だけが武器を所有する権利を持つと語り、親イラン民兵組織ヒズボラを牽制する姿勢を見せた。
ヒズボラはイスラエル軍による攻撃で戦闘能力が低下しているとされ、アウン氏の選出はその状況を背景にしている。
レバノンでは、2020年にデフォルトを宣言し、経済が低迷している中で、前大統領の任期が終了した後も大統領が選出できず、政治的な空転が続いていた。
アウン氏の選出は、米国、フランス、サウジアラビアなどの国々が財政支援の条件として国会議員を説得した結果とも考えられている。
レバノンは多民族国家であり、権力の集中を避けるために大統領はキリスト教マロン派、首相はイスラム教スンニ派、国会議長はシーア派から選ばれる仕組みとなっている。
アウン氏が新大統領としてどのように国家の再建を進めるのか、今後の動向に注目が集まる。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f4726ee9fd91303fa35ca425bffe3950fddcbaed