オーストラリア上院が、チャールズ国王に「私の国王ではない」と叫んだソープ議員に問責決議を可決。先住民の権利を訴える議員の行動は賛否が分かれ、国民投票の結果も影響を与えた。
この決議は賛成46、反対12で通過し、議員の行動が「無礼で、場を乱すもの」と非難された。
ソープ議員は無所属で、オーストラリア先住民の女性である。
彼女は国王の演説後、「ここはあなたの土地ではない」と叫び、警備スタッフによって会場外に退去させられた。
問責決議は法的な強制力を持たないが、政治的な象徴的意味を持つ。
ソープ議員はこの件について、議論の場で発言する機会を奪われたと主張し、イギリス王室の先住民に対する罪を強調した。
彼女は先住民との条約締結を求めており、オーストラリアにおいてはそのような条約が存在しない。
ソープ議員は国王を罵倒した後、「主権者になるには、その土地の者でなくてはならない」と述べ、国王に対して先住民との和平条約を話し合うよう指示する必要があると訴えた。
彼女の行動は政界で賛否が分かれ、先住民の権利を擁護する声が上がる一方、批判も受けている。
チャールズ国王夫妻はオーストラリア訪問中に温かく迎えられ、アルバニージー首相は国王との関係について議論が続くことを強調した。
ソープ議員は先住民の権利のために闘う活動家として知られ、過去には「植民者エリザベス2世」と表現して宣誓を行い、批判を受けたこともある。
また、昨年の国民投票では先住民を「ファースト・ネイション」として承認する案が否決され、今後の政策が不透明な状況が続いている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f55c5fe1361ec28a1ca1c697dc4294ffd4acb71e
オーストラリア上院で国王に抗議した議員に対する問責に関して、多くのネットコメントが寄せられました。
コメントの中には、オーストラリアがイギリス連邦の一員であることを踏まえ、国王への忠誠を誓うことの意味について考える意見がありました。
議員の行動を支持する声もあった一方で、議会の場での適切な手続きや議論を重視する意見も目立ちました。
特に、先住民の権利や歴史的背景に触れたコメントが多く、感情的な側面も含まれていました。
議員としての立場を考慮し、国王への抗議がどのような影響を及ぼすのかを懸念する声もあり、議論は多岐にわたりました。
また、議員の行動が状況を改善するための実効性を持つかどうかについても疑問が呈されました。
全体として、オーストラリアの歴史や国王との関係についての深い考察が行われており、国民の意識が反映されたコメントが多く見られました。