英国のO2がフィッシング詐欺対策のためにAI「デイジー」を導入。高齢者を守るため、詐欺師との通話を引き延ばし、時間を消耗させる役割を果たす。
要約するとイギリスの通信キャリア「ヴァージンメディアオーツー(O2)」が、フィッシング詐欺に立ち向かうための新たな取り組みとして、カスタマイズ型人工知能(AI)「デイジー」を発表しました。
このAIは、典型的な「英国のおばあさん」の声と話し方を模倣しており、フィッシング詐欺の主なターゲットである高齢者に焦点を当てています。
O2が実施した調査によると、英国人の約70%がフィッシング犯に対して報復を望む一方で、時間を浪費したくないとの声が多く寄せられました。
この背景から、デイジーはフィッシング犯との通話をできるだけ長く引き延ばし、彼らの時間とリソースを消耗させる役割を担っています。
具体的には、デイジーはフィッシング犯からの電話を受ける専用の番号を持ち、O2のフィッシング防止チームがその番号を詐欺師の連絡先リストに追加しています。
通話中、デイジーは相手の音声をテキスト化し、大規模言語モデル(LLM)を用いてパーソナライズされた応答を生成します。
このプロセスにより、デイジーはフィッシング犯を最大40分間も引き留めることに成功しており、彼らに実際の人間だと錯覚させることで被害を未然に防ぐことが期待されています。
デイジーは、フィッシング犯に対して無関係な話題を長々と続けることで、彼らを混乱させ、必要な個人情報を引き出させないようにしています。
ネットユーザーからは「素晴らしいアイデアだ」といった称賛の声が上がっており、デイジーの活用法が高く評価されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/aa8812954b2d51673918e1590a54fa63d568123b