イギリスのCMAがAppleとGoogleによるブラウザ市場の寡占を指摘し、競争の改善を求める調査結果を発表。特にAppleのSafariが技術革新を妨げているとしています。
この調査は2021年に始まり、両社が携帯端末のOSやアプリストア、ウェブブラウザの領域で実質的な支配を行っていることが指摘されています。
特に、Appleのブラウザ「Safari」が競合他社の技術応用を妨げていることが問題視されています。
具体的には、iPhoneにおけるウェブページの高速読み込み機能が制限されているほか、多くの英国の小規模アプリ開発者が「プログレッシブウェブアプリ」を利用したいと考えているにもかかわらず、iOSでは十分に機能しない現状が浮き彫りになっています。
このような状況は、Appleのビジネスモデルであるアプリストア内課金にとって不利であるため、解決が進まないとされています。
しかし、Appleは今年3月にEUの「デジタル市場法(DMA)」に準拠するため、iOSにおける第三者アプリストアの開設を許可するなど、規制の緩和に向けた動きを見せています。
さらに、ブラウザにおいても「WebKit強制の撤廃」などの方針変更が話題となり、今後はサードパーティ製のレンダリングエンジンの搭載が可能になる見込みです。
また、報告書ではクラウドゲーミングに関する問題にも言及されており、Appleがアプリストアでのクラウドゲーミングアプリの提供を禁止していた問題が調査された結果、Appleが方針を変更し、クラウドゲーミングアプリの掲載を認めることになりました。
CMAは、来年施行されるデジタル市場の競争関連法案に向けて、競争が適切に機能するように是正を求め、消費者にとってより高速で安全なモバイルブラウザの選択肢が広がることを期待しています。
意見募集は12月13日まで行われ、最終決定は2025年3月に行われる予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/73b695b2b5c0330f1cec8ae97480a617df1d5cda
イギリスのCMAがAppleとGoogleのブラウザ市場における寡占状態を懸念したことに対して、多くのコメントが寄せられました。
コメントの中では、まずユーザーの選択が重要であるという意見がありました。
例えば、マイクロソフトのブラウザがOSに標準装備されているにもかかわらず、あまり使われていないことから、ユーザーが自ら選んでいる結果であると指摘されました。
このように、強制的な対策が有効ではないという意見が多く見受けられました。
また、日本においても良いサービスに対抗できる選択肢が少ないために、不当な扱いや高い税金が問題視されていました。
これは、結局利用者が負担を強いられる構造になっているという意見です。
さらに、Androidスマホ版のChromeの使い勝手が悪いとの意見もあり、ユーザーの利便性に対する不満が表明されていました。
独占や寡占の弊害については、政府自体が競争を促すべきだというユニークな視点もありました。
政府サービスにおける独占の問題が指摘され、民間企業にインフラを任せることのリスクも論じられました。
イギリスのEU離脱に関するコメントでは、他国のサービスに依存することへの不安も示されていました。
最後に、日本のブラウザ市場がAppleやGoogleに支配されている状況についても触れられ、過去のマイクロソフトの寡占と同様の懸念が表明されていました。
このように、コメントは多様な視点から問題を考察し、ユーザーの選択や市場の競争についての重要性を訴えていました。
ネットコメントを一部抜粋
例えばマイクロソフトが自社のブラウザをなんとかして普及させようとしていた。
良いサービスに対抗馬を用意できないからと言って不当な扱いをし、高い税金を取ろうとした。
個人的にAndroidスマホ版のChromeは使い勝手が悪いと思った。
そんなに独占や寡占が有害だと思うなら、政府自体もたくさん作って競争させればよいのに。
どこの国も他国の提供するサービスに市場を支配されているのは不安だろう。