OpenAI創設者のサム・アルトマンが立ち上げたWorldcoinが名称を「World」に変更。ID認証に注力し、虹彩スキャンで「ワールドID」を発行。新たなビジョンはAIのインフラレイヤーとしての役割。
ワールドは、虹彩のスキャンを通じてデジタルトークンを配布する仕組みを持ち、当初はユニバーサル・ベーシックインカムの提供を目指していました。
虹彩データは、専用リーダー「Orb(オーブ)」を用いて収集され、引き換えにWLD(ワールド)コインが配布されていました。
しかし、生成AIブームの影響で、ワールドコインの親会社であるTools For Humanity(ツールズ・フォー・ヒューマニティ)は、ID認証に注力する方針にシフトしました。
新たに発行される「ワールドID」は、オーブで虹彩をスキャンすることで取得でき、人間であることを証明する手段となります。
このアプローチにより、個人は他の識別情報を提供せずに、自身がボットでないことを証明できるようになります。
アルトマンは、ワールドの新たなビジョンを「人間とエージェントがリソースを相互に送り合い、コミュニケーションを図るためのAIのインフラレイヤー」と表現しました。
さらに、元従業員の証言によれば、同社はもはや暗号資産企業とは言えず、新たなDNAはIDにシフトしているとのことです。
ワールドコインの名称変更は、暗号資産市場がFTXの不祥事によって影響を受けた時期とも重なります。
また、オーブのデザイン変更や、ラテンアメリカの配達サービスRappiとの提携を通じて、オーブへのアクセスを容易にする施策についても発表されました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/704db395424f83fb1d118a871795fa00af98f603