木材利用ビルの建設が進む中、耐震性や耐火性の技術が向上。国産木材の使用拡大を支援する国の方針もあり、脱炭素化に貢献する取り組みが注目されています。
要約すると近年、木材を利用したビルの建設が全国で進んでおり、特に耐震性や耐火性の技術が向上している。
清水建設が東京都中央区で建設中のオフィスビルは、国産のカラマツやスギを用いており、木材と鉄骨の組み合わせによって耐火性能を向上させている。
具体的には、木材が炭化することで遮熱性能を発揮し、火災時にも鉄骨を2時間守る技術が採用されている。
また、壁には強化された木のパネルが使用され、耐震性も確保されている。
木材の使用量は約1000立方メートルで、これはスギ約2300本分に相当し、二酸化炭素(CO2)の排出量を2割削減できるという。
国は林業の活性化を目指し、国産木材の使用拡大を支援しており、木材利用ビルはその重要な用途とされている。
現在、国内で計画中を含め約40棟の木材利用ビルが存在し、三井不動産や野村不動産も木材を活用したビルを建設している。
さらに、都市の木造化を推進するための法律も施行され、事業者が補助金を得やすくする仕組みが整えられている。
日本の森林は多くが人工林で、古木が多く放置されているため、若い木への植え替えが必要とされている。
国は国産木材の利用を今後12年で35%増加させる目標を掲げており、木材需要の拡大が急務とされている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/91bc85679e9305e0e2f7957d66a3b974e0776c57