Arm、Qualcommにライセンス取り消し通告の波紋

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ArmがQualcommにチップ設計ライセンスの取り消しを通告。Qualcommは反発し、Armの行為を脅しと非難。新SoCの発表直前の動きが注目される。

要約するとArmが、クアルコムに対してチップ設計ライセンスの取り消しを通告したことが報じられた。

Bloombergによると、Armは法律に基づき、Qualcommに60日の猶予期間を設けてライセンス取り消しを通知した。

このライセンスにより、QualcommはArmのチップ規格に基づく独自のシリコンを設計することが可能だった。

取り消しの通告は、クアルコムがハワイで開催中の年次カンファレンス「Snapdragon Summit」で新たなモバイル向けシステムオンチップ(SoC)や自動車向けSoCを発表する直前に行われた。

モバイル向けSoCは、Qualcommにとって新たな生成AI機能をスマートフォンにもたらす重要な製品であり、「Xiaomi 15」やASUSの「ROG Phone 9」などに搭載される予定である。

また、自動車メーカーのMercedes-BenzやLi Autoも、今後の自動車に新たなSoCを採用する意向を示している。

これに対し、QualcommはArmのライセンス解除に強く反発し、「これはArmの常套手段であり、根拠のない脅しだ」との声明を発表。

長年のパートナーを脅かし、同社のCPUの性能を妨害することを目的としていると主張した。

さらに、QualcommはArmとの契約に基づく権利が認められると確信しており、Armの行為は反競争的で許されないと強調している。

裁判が12月に迫る中、Armの行動は法的手続きを妨害する試みであるとも指摘されている。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c0cec368ae9fe464a51d0d84ce2bd2c090a8a228

ネットのコメント

ArmがQualcommにライセンス取り消し通告を行ったことは、業界内で大きな波紋を呼びました。

多くのコメントでは、Armのアーキテクチャライセンスが現在のビジネスモデルにおいて問題を抱えているとの指摘がありました。

特に、独自CPUを設計できる企業がRISC-Vに移行する可能性があるため、Armにとってアーキテクチャライセンスの維持が難しくなっているという意見が見受けられました。

また、Appleが最大の顧客であるため、Armがこの問題に対して積極的に動けない状況があると考えられていました。

さらに、ベンチャー企業Nuviaの存在や、Qualcommの買収により新興企業向けの割安なライセンスが提供されることがArmにとって脅威であるとの見方もありました。

結果として、両社の間でライセンス料の見直しが合意に至らず、訴訟に発展したことがコメントの中で強調されていました。

全体として、Armのビジネス戦略や業界内の競争状況に対する関心が高まっていることが感じられました。

ネットコメントを一部抜粋

  • アーキテクチャライセンスはArmにとって内心では今すぐ中止したいビジネスなんでしょうね。

  • QualcommがNuvia社を買収して、割安なライセンス料でCPUコアを使用できるようにした。

  • Arm社としては、新興企業向けの割安なライセンス料でQualcom社に使用されては困るので、ライセンス料の見直しを要求。

  • QualcommはArmライセンスが取り消されたのに、独自のシリコンを設計することが可能になるとはどういうことですか?
  • Armってソフトバンクが買ってたような?なるほどね。

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