Windows 11バージョン24H2で月例更新のインストールが約45%高速化され、CPU使用率も大幅に削減。機能更新プログラムも軽量化される。
このアップデートにより、更新のインストール時間や再起動にかかる時間、さらにCPU使用率が大幅に削減されることが期待されています。
具体的には、バージョン24H2では、更新に関連する3つの主な改善が行われました。
まず、ソースコードなどのファイルをまとめたコンポーネントやパッケージ、そしてそれらのメタデータを効率的に処理するための手法が導入されました。
次に、バージョン22H2で実装された逆差分/順差分技術を活用し、新たに提供されるコンポーネントのマニフェストを並列処理することで、処理速度を向上させています。
また、コンポーネントマニフェストの初回読み込み結果をキャッシュし、複数のパッケージが同一コンポーネントを参照する際の効率も改善されました。
さらに、マニフェストキャッシュをランダムメモリ上に格納することで、アクセス速度を向上させています。
テスト結果によると、2024年2月のセキュリティベースイベージを導入した環境での月例パッチ適用時、インストール時間は45.6%短縮され、再起動時間も39.7%の短縮が確認されました。
また、CPU使用時間も15.3%削減される結果となりました。
最終更新が18カ月前の環境においても、インストール時間が43.6%、再起動時間が33.5%短縮され、CPU使用時間が25%削減されるなど、全体的なパフォーマンスが向上しています。
さらに、機能更新プログラムの容量を小さくするための改善も行われ、Windows標準アプリの再設計やMicrosoft Store経由での更新により、更新プログラムが約200MB軽量化されています。
これにより、ユーザーはよりスムーズに更新を行うことができるようになります。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/14860bc493c35c5028b809400040a27c669725a5