トランプ氏が次期政権でイランの原油輸出を制裁強化により急減させる方針を示しており、イラン経済の脆弱化が懸念されている。イランはトランプ氏に対し暗殺計画を否定する書簡を送るなど、対立を避ける姿勢を見せている。
トランプ氏は就任初日にイランの原油輸出に対する制裁を強化し、新たな制裁を追加する行政命令を発表する予定であり、特にイランの地域における影響力を持つ勢力への資金供給を断つことを重視している。
フィナンシャルタイムズによると、トランプ氏はイラン核合意（JCPOA）を破棄した前回の政権時代に実施した「最大圧力」政策を再び迅速に復活させる決意を固めている。
トランプ政権下ではイランの原油輸出が急減し、バイデン政権のもとで回復したが、再び制裁が強化されることでイランの経済がさらに脆弱になる可能性が高いとされている。
特に、イランの原油輸出は2022年には日量40万バレルだったが、2023年には150万バレル以上に増加しており、そのほとんどが中国に輸出されている。
トランプ政権が目指すのは、イランを新たな核交渉の場に引き出し、イランの中東政策を変えることである。
また、イランはトランプ政権との対立を避ける姿勢を見せており、トランプ氏に対する暗殺計画の報道を受けて、「トランプ氏を殺害しない」という書面をバイデン政権に送ったとされる。
これにより、イランは核兵器開発に関しても融和的なメッセージを発信しつつ、トランプ政権との関係を慎重に扱おうとしている。
しかし、今後のトランプ政権が直面する課題は、イランの核兵器製造の可能性についての懸念が強まる中で、いかにこれに対処するかである。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0b69f67598a1b228d939fa784a8709f453db60df