ボードゲームが能力格差を超え、多様性を促進する理由を探る記事です。ゲームを通じて人々がつながり、コミュニケーションを深める力を持つことが強調されています。
2023年11月16日と17日に幕張メッセで開催された「ゲームマーケット2024秋」には、2万人以上が参加し、ボードゲームの人気が高まっていることが示されています。
評論家の與那覇潤氏とボードゲームジャーナリストの小野卓也氏は、ボードゲームが持つ社会的な意義について考察しています。
彼らは、ボードゲームが多様な人々をつなげるツールとして機能することを強調し、特にメンタルヘルスの観点からその価値を見出しています。
與那覇氏は、能力主義が多様性の実現における最後の障害であると述べ、社会における「メリトクラシー」の問題を指摘します。
入院やデイケアの経験を通じて、彼はボードゲームが異なる背景を持つ人々の間に共通の話題を提供し、コミュニケーションを促進する力を持っていると語ります。
ゲームを通じて、会話が苦手な人でも相談しやすくなり、逆に話しすぎる人もゲームを通じて自然な形で交流できるようになるといいます。
また、ボードゲームが「一緒にいる」体験を生むことで、異なる患者同士の共感を生むことができると強調しています。
彼らの共著『ボードゲームで社会が変わる』では、ボードゲームが持つ力をさらに掘り下げており、認知科学の「アフォーダンス」概念を用いてそのメカニズムを説明しています。
この記事は、ボードゲームが社会における多様性の促進にどのように寄与できるかを示す重要な視点を提供しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/efa8a981866633944176ad972bc92e93957310b0