パーティシア・ブロックチェーンは、独自の技術を用いてデータプライバシー問題を解決する立場にあり、長年の経験を活かして新しいビジネスモデルを構築しています。
パーティシア・ブロックチェーン財団のCEO、エイドリアン・ヤングマン氏は、CoinDeskとのインタビューでこの立場の背景を語りました。
パブリックブロックチェーンは、長年にわたりプライバシーの脆弱性が課題となっており、企業や機関が機密データの漏洩を恐れて技術の活用に消極的であることが指摘されています。
今年初めには、アーカム・インテリジェンスのCEO、ミゲル・モレル氏が「一般に公開されているブロックチェーンは、個人情報を守る手段としては最悪である」と述べていました。
これに対し、パーティシアは高度なマルチパーティ計算(MPC)を活用し、パブリックブロックチェーンにプライバシーを持たせることで、業界で最も安全な相互運用可能なトークンやデータブリッジを提供しています。
この技術により、一般の人々に影響を及ぼす複雑なユースケースを実現しようとしています。
パーティシアのユニークさは、その起源にあります。
ヤングマン氏と最高製品責任者のマーク・ブンドガード氏は、36年前に遡るパーティシアの歴史と経験が同ブロックチェーンを特異なものにしていると説明します。
1988年にデンマークの暗号学者イヴァン・ダンガード氏がMPCに関する初の論文を共同執筆し、マークル・ダンガード構造を発明したことが、後のパーティシア設立の基盤となりました。
パーティシアは、MPCを政府や多国籍企業向けに適用した後、ブロックチェーンと組み合わせて民間展開を行い、プライバシーを損なうことなく機密データに関するコラボレーションを可能にすることを目指しています。
ヤングマン氏は、パーティシアが実世界での導入障壁を克服し、新しいビジネスモデルを創出することで、個人や企業が革新的なデータ管理を行えるソリューションを提供すると強調しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1b5daac610d2e03f31dc46f85eed7be160b33524