ヒズボラが新指導者にナイム・カセム師を選出。イスラエルの空爆で指導者が相次いで殺害される中、カセム師は停戦の重要性を訴え、ヒズボラの指導を引き継ぐこととなった。
要約するとレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは、29日に新しい最高指導者としてナイム・カセム師を選出した。
この選出は、先月イスラエルの空爆で殺害されたハッサン・ナスララ師の後継者として行われたもので、カセム師はヒズボラの副指導者として30年以上の経験を持つ重要な人物である。
現在、カセム師の所在は不明だが、ヒズボラの主な支援国であるイランに逃れたとの報道もある。
ヒズボラは、カセム師が新たな指導者として組織の規則に従って選出されたことを発表し、彼が神の祝福を受けた旗を掲げていると述べた。
カセム師はナスララ師の死後、3度のテレビ演説を行い、停戦の重要性を強調した。
ヒズボラの新指導者選出は、レバノンでの紛争が激化する中で行われており、最近のイスラエルの空爆による死者は60人以上に上る。
イスラエルは、ヒズボラの工作員やインフラを標的にしており、これまでの1年間で2700人以上のレバノン国民が死亡している。
カセム師の選出に対し、イスラエルの国防相は「一時的な任命」であると指摘しており、ヒズボラの指導部が再編成される可能性があることを示唆している。
ヒズボラとイスラエルの間の交戦は、パレスチナ・ガザ地区での戦闘を発端に始まり、現在も続いている。
カセム師のリーダーシップのもと、ヒズボラは引き続きイスラエルに対抗する姿勢を示すと考えられている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5ee4f6e15919c21c1105a8b435dbe236889c7e77