マスターカードとJPモルガンがブロックチェーンを用いた国際決済の提携を発表。MTNとキネクシスを統合し、B2B取引の効率化を目指す。新たな決済ルートで透明性と迅速性を向上させる狙い。
マスターカードは自社のマルチトークン・ネットワーク(MTN)を、JPモルガンのキネクシス(Kinexys)と接続し、B2B国際決済の透明性と迅速性を向上させることを狙っています。
この提携により、両社の顧客は単一のAPIを通じて、より効率的に取引を行えるようになります。
マスターカードは2023年半ばにMTNを導入し、トークン化された銀行預金やステーブルコイン、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のテストを進めており、JPモルガンのキネクシスとの連携はその一環です。
JPモルガンのキネクシス共同責任者であるナビーン・マレラ氏は、デジタル商取引と資産エコシステムにおける変革の可能性について言及し、商業銀行の決済ルートを通じて顧客に新たな価値を提供することを強調しています。
また、マスターカードのラジ・ダモダラン氏は、両社の強みを活かした新しいユースケースの創出に期待を寄せています。
さらに、JPモルガンは自社のブロックチェーンプラットフォームをリブランドし、2025年第1四半期にはオンチェーンのFX機能を導入する計画を発表しました。
この取り組みにより、24時間365日、ほぼリアルタイムでの多通貨決済の自動化が実現される見込みです。
これらの動きは、国際決済の効率化と透明性の向上に寄与すると期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/eef66745dd9087957bcd4ba3307beee4b48c67dd