NECが子会社のNECネッツエスアイを完全子会社化し、事業再編を進める。デジタル化の需要に応じた効率的な対応を目指す。
要約するとNECは、子会社のNECネッツエスアイを完全子会社化することを発表し、事業再編に着手する。
29日の決算説明会で、社長兼CEOの森田隆之氏は、TOB(株式公開買い付け)を通じて全株を3250円で買い取る計画を明らかにした。
今回のTOBにかかる取得額は約2355億円と見込まれており、12月11日までの買い付けを行う。
全株式が取得できない場合は、少数株主から強制的に株式を買い取るスクイーズアウトの実施も予定している。
新設される中間持株会社「NESICホールディングス(仮称)」のもとに、ネッツエスアイとNECネクサソリューションズを配置し、自治体や中堅・中小企業向けのITサービスを一体的に提供する体制を整える。
森田社長は、地方自治体のデジタル標準化ビジネスの拡大に言及し、これまでNECとネッツエスアイのリソースが分散していたため、効率的な対応ができていなかったと説明。
ネッツエスアイのネットワーク基盤と、NECネクサソリューションズが得意とするITサービスを組み合わせることで、全国規模でのデリバリーや工事機能を持つユニークなDX(デジタルトランスフォーメーション)を提供できると強調した。
グループ全体として、自治体や中堅・中小企業に対するきめ細やかな対応が可能になるとし、3社の統合によるシナジー効果を見込んでいる。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2e11c31a79826965ab36eace1b797966c71d6517