KDDIは決算を発表し、売上高と営業利益が前年同期比で増加。金融事業の拡大や新料金プランの導入を進め、Ponta経済圏の拡大を目指す。NTT法の見直しにも言及。
この成長は、通信ARPU(平均収入単価)の増加やデジタルトランスフォーメーション(DX)などの主要事業の成長によるものである。
今期の総合ARPU収入は5,260円と前年同期の5,200円から増加し、内訳は通信ARPUが3,950円、金融などの付加価値ARPUが1,310円となっている。
ブランド別では、auが前年同期比3%増、UQ mobileは約7%増と成長しており、UQ mobileからauへの移行数も前年同期比で約2倍に増加した。
また、UQ mobileとpovo2.0では新料金プランの提供も予定されており、料金据え置きで30GBに増量するプランを導入することで、他社のサブブランドに対する競争力を高める狙いがある。
KDDIは通信と付加価値サービスを組み合わせた成長戦略を推進し、「auマネ活プラン」が好調で契約者数が100万人を突破した。
金融事業の拡大にも意欲を示し、特にローソンとの連携を強化し、「auスマートパスプレミアム」を「Pontaパス」にリブランドしたことで、クーポンの利用が増加している。
KDDIは「Ponta経済圏」の拡大を目指し、2,000万会員を目標にしている。
さらに、NTT法の見直しについても言及し、時代の変化に合わせたアップデートが必要としつつ、法体系の根本的な変更には慎重な姿勢を示した。
現在、auカブコム証券の再編に関しては詳細を公表していないが、金融事業の強化や証券分野を含めた戦略について検討していることを明らかにした。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/80c1f33c80fbe097567c76bf98bab7f4d4e4203d