中国は景気浮揚策の詳細を11月に発表予定で、米国の大統領選挙結果による影響を考慮。トランプ氏当選時には貿易対策が重視され、ハリス氏当選時には穏健な政策が見込まれています。
会議は11月4日から8日までの5日間にわたって行われる予定で、ここで新型コロナウイルス流行後最大規模の財政パッケージが承認される見込みです。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、財政パッケージの規模については、専門家の間でさまざまな予測があり、4兆元(約85兆円)から10兆元の範囲で意見が分かれています。
常務委員会では、エネルギー法草案やマネーロンダリング防止法などの法案審議も行われる予定です。
特に注目されるのは、人民銀行などの金融監督機関が発表した「超長期特別国債」の具体的な発行規模です。
会議終了後、国営の中国中央テレビを通じて財政パッケージに関する詳細が発表される見込みです。
さらに、財政パッケージの内容は米国の大統領選挙の結果に大きく影響されるとされています。
トランプ氏が当選した場合、中国は貿易対策を重視し、人民元の切り下げを検討する意向を示しています。
一方で、ハリス氏が当選した場合は、より穏健な政策が採られると予測されています。
これにより、財政赤字の拡大や為替政策の大幅な見直しが必要になる可能性も指摘されています。
野村証券のエコノミストは、トランプ氏当選時に財政パッケージの規模が10~20%拡大する可能性があると予想しています。
中国政府はこのような状況に備え、2つの異なる対応策を準備していると報じられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/e5a5c4d48cfcd45bd5fb35980c3e65350620ddc2