2023年の米大統領選でハリス副大統領が大敗。理念先行型の争点設定が不発に終わり、バイデン大統領への責任論も浮上。マイノリティーの支持が低下し、民主党内での議論が活発化している。
ハリス氏は選挙戦で、民主主義の価値や人工妊娠中絶の権利保護を主要な争点としたが、出口調査によると、女性票は2020年のバイデン氏と同程度を維持したものの、男性票やマイノリティーからの支持が低下し、全体的な得票数は減少した。
特に、民主党の伝統的な支持基盤である黒人、ヒスパニック、アジア系の得票が減少し、ニュージャージー州やカリフォルニア州などの重要州でも前回選挙よりも得票率の差が縮まった。
民主党内では、バイデン大統領が再選にこだわったことが敗因の一つとされ、早期の撤退がハリス氏のメッセージ浸透に寄与した可能性があるとの声も上がっている。
ハリス氏の理念先行型の争点設定は、選挙戦では不発に終わり、特にトランプ氏の「不正投票」主張が影響を及ぼしたとも指摘されている。
これにより、民主党内での責任論が浮上し、バイデン氏の早期撤退が「勇気ある決断」として称賛されていたが、現在は逆に火種となっている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/eb03f81f6b1c35420d70c16c629d9b55da7e6a12
ハリス氏の敗北には、いくつかの要因が重なっていたと考えられます。
まず、彼女自身の政策ビジョンが不明確であり、選挙戦を通じて具体的な中身を示せなかったことが挙げられます。
特に「バイデンとは違う」との主張はあったものの、その具体的な内容が最後まで明らかにならず、選挙戦の終盤においても支持を得ることができませんでした。
さらに、バイデン氏の影響も無視できず、彼が再出馬にこだわった結果、ハリス氏が急遽候補に選ばれたことが、党内での支持を得られなかった一因とされています。
加えて、セレブの応援が逆効果だったとの意見も多く、彼らが国民の実情に寄り添った発言をしていなかったため、一般の有権者との距離感が生じてしまったようです。
アメリカ国民は、経済や治安といった現実的な問題に直面しており、理想や理念よりも具体的な政策を求めていたことが、ハリス氏の支持を下げる要因となりました。
今後、民主党が候補者を選ぶ際には、より明確な政策ビジョンを持つ人物が求められるのではないかと考えられます。
ネットコメントを一部抜粋
バイデンさんのせいにしても仕方がないでしょう。
ハリスという人選に元々無理があったんです。
セレブの応援というのは今回は逆効果だったと思う。
今回のアメリカ選挙でトランプ氏が勝利したことは、アメリカ国民が政治やイデオロギーよりも経済を最も重要視していることを証明しました。
ハリスは大統領を補佐するぐらいなら務まるけど、先頭に立って国民を引っ張る大統領には向かなかったというだけじゃないですかね。
皆、過剰なポリコレや「なんちゃって多様性社会」にウンザリしていたのも一因。