KDDIがラックを246億円でTOBし、完全子会社化。サイバーセキュリティサービスを強化し、AI技術を活用した新サービスの展開を目指す。
要約するとKDDIは、サイバーセキュリティ事業を展開するラックの普通株式を公開買付け(TOB)し、約246億円で完全子会社化することを発表しました。
この取引は、両社の経営資源を統合し、迅速に市場の変化に対応する体制を構築することを目的としています。
近年、通信とAIが様々な産業や生活に溶け込む中で、KDDIのネットワークとラックのセキュリティを融合させ、サイバーセキュリティサービスの高度化を図る狙いがあります。
KDDIとラックは2007年から資本提携を結び、顧客のニーズに応じた新サービスの共同開発やクラウド・IoT領域への拡大を進めてきました。
TOBは11月下旬に開始される予定で、1株あたり1160円で2118万4250株を買い付ける計画です。
今後は、ラックのサイバーセキュリティサービスとKDDIのネットワークサービスを統合し、コンサルティングから監視・運用までを一貫して提供する新たなサービス展開を目指します。
また、両社のソリューションを組み合わせることで収益を拡大し、セキュリティサービスの統合やリソースの最適化を図ります。
さらに、KDDIのAI技術やデータ分析技術を活用して、ラックが蓄積したサイバーセキュリティに関する脅威情報を自動で高度に処理し、データ基盤や分析基盤を統合してサイバー攻撃の動向を可視化するサービスの開発を進めることで、新たな価値の創出と生産性の向上を目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/de3fdb9c9ebb28d9f4eaaacc7ba683e0399a57dc