トランプ前大統領がハリス副大統領に勝利した大統領選挙。専門家は無党派層の投票行動やトランプ氏の過激な発言が勝因と分析しています。
専門家の前嶋和弘教授は、トランプ氏の勝因を分析し、特に重要だったのは無党派層の投票行動だと指摘しています。
彼によると、激戦州ではどちらの候補にも勝利の可能性があったものの、共和党寄りの無党派層が民主党寄りの無党派層よりも多く投票したことが決定的だったと述べています。
また、CNNが実施した出口調査を基に、性別、収入、人種などの要因も考慮し、トランプ氏の勝因を詳しく分析しました。
例えば、ハリス氏は女性票を多く獲得したものの、トランプ氏も45%の女性票を得ており、実際にはハリス氏が女性票を“取りきれなかった”と評価されています。
さらに、所得別に見ると、低所得層や中間層が共和党に流れ、高所得者層は民主党に支持を集めるという逆転現象が見られました。
これは、トランプ陣営が「バイデンフレーション」という言葉を多用し、バイデン政権のインフレを強調した影響と考えられます。
加えて、トランプ氏の過激な発言も影響を与えたとされ、特に「女が大統領になっていいのか?」という発言が男性支持者の反応を引き出しました。
さらに、ハリス氏の人種に関する発言や、不法移民に関する挑発的なコメントも、トランプ氏が計算された分断を利用して勝利を収める一因となったと前嶋教授は説明しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/a2b520c8f1ecb2ce252dd5f02f8fc4bee6e4744c
ネットのコメントでは、トランプ大統領の選挙勝利に関する多様な意見が寄せられ、特に分断の存在やその影響についての考察が目立ちました。
多くのコメントでは、トランプが分断を進めたのではなく、すでに存在していた分断を巧みに利用したという見解がありました。
特に、アメリカの政治が大規模化する中で、各小集団の利害が明確化し、まとまって行動できない状況が指摘されていました。
また、トランプの発言が過激であったとしても、その強気な姿勢が支持を集めたという意見もありました。
さらに、バイデン政権下での生活苦がトランプ支持の背景にあるとの指摘もあり、アメリカ国民が求める変化の重要性が強調されました。
メディアや専門家の報道に対する疑問も多く、特に選挙前の情勢予測が外れたことに対する批判が目立ちました。
全体として、トランプの勝利はアメリカの政治における複雑な要素が絡み合った結果であり、今後の動向に対する注目が集まっていました。
ネットコメントを一部抜粋
集団が小規模の時は、メンバー全員が同じ方向に動くが、大規模化するとばらばらになる。
トランプが分断を進めたのではなく、元から存在する分断を利用したのではないか。
アメリカの大統領は、核兵器使用の権限を持つ立場で、女性大統領の選出はまだ先かもしれない。
トランプの発言は、テレビのショーのようで、内容よりも印象が重要視されている。
バイデン政権下での生活苦が、トランプ支持の背景になっていると感じた。