AnthropicとPalantirが提携し、「Claude 3」を米防衛機関に提供。AIツールでデータ分析を強化し、運用効率を向上させる狙い。
この提携により、米国の諜報機関や防衛機関にAIチャットモデル「Claude 3」および「Claude 3.5」を提供することが決定しました。
Palantirは、2004年に設立され、軍事や政府機関のデータ解析を手掛けている企業であり、同社の会長は米PayPalの共同創業者であるピーター・ティール氏です。
この提携によって、米国の防衛および諜報機関は、膨大な量の複雑なデータを迅速に処理・分析するための強力なAIツールを利用できるようになります。
これにより、インテリジェンス分析が劇的に改善され、職員の意思決定プロセスが強化され、リソースを大量に消費するタスクが合理化され、全体の運用効率が向上することが期待されています。
また、ClaudeはPalantirのImpact Level 6(IL6)環境で利用可能となり、これは国家安全保障上重要とされる機密データに対する最高レベルのセキュリティを提供します。
IL6は、不正アクセスからの保護が必要とされるシステムに特化した環境です。
さらに、Anthropicは6月にUsage Policyを更新し、同社の製品を「法的に認可された外国情報分析」「秘密の影響力や破壊活動の特定」「潜在的な軍事活動の事前警告の提供」に使用することを明示的に許可しています。
AIの軍事利用には懸念が寄せられていますが、米Metaも最近、AIモデル「Llama」を米政府機関に提供することを発表しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fd704b2e6a81291f66c468df29a97db3b26dba98