島根県が開発した「田舎くらし設計」は、移住希望者の生活費をシミュレーションし不安を解消するソフトです。
このソフトは、移住希望者に対して島根での生活費プランを試算することで、田舎での生活に対する不安を取り除くことを目的としています。
「田舎くらし設計」のウェブサイトからオンライン相談を申し込むことができ、遠隔でインストラクターが対応します。
この取り組みは好評で、相談件数は500件を超えています。
田舎での生活を計画する際、多くの人が直面する悩みには、人間関係や生活環境、生計の安定などがあります。
これらの不安を解消するために、同センターは2016年に生活費を試算するソフトを開発し、家計簿調査を基に情報をアップデートしています。
相談時には、家族構成や働き方(年収)、貯金などの基本情報を聞き取り、想定するライフスタイルに必要な食費、車関連費、子育て費用、趣味などの支出を入力します。
具体的な数値がない場合は地域の平均値を参考にします。
田舎での支出は、居住費や食費(主に外食費)、教育関連費(中学生まで)が都会よりも低くなる一方で、自動車関連費や光熱費は高くなる傾向があります。
利用者からは「移住後に考慮すべき項目が整理できた」「子どもの進学を家計の観点から考えるきっかけになった」といった声が寄せられています。
同センターの有田昭一郎研究企画監は、田舎での生活費や収入のイメージを持つことで、移住の準備を進め、理想の暮らし方や働き方を実現してほしいと述べています。
また、同サイトでは体験版も提供されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/032c59579a4fd4d1ebdb03fa824cab7fb3799b3f