国際決済銀行が新総支配人に元スペイン中央銀行総裁のデ・コス氏を任命。デジタルユーロ推進の実績を持ち、CBDCプロジェクトにも関与。今後の中央銀行の協力強化に期待が寄せられる。
要約すると国際決済銀行(BIS)は、元スペイン中央銀行総裁のパブロ・エルナンデス・デ・コス氏が7月1日より新しい総支配人に就任することを発表しました。
デ・コス氏は、欧州中央銀行(ECB)においてデジタルユーロの導入を推進してきた実績を持ち、BISの業務を5年間監督する役割を担います。
BISは「中央銀行の中央銀行」として知られ、63の中央銀行が参加している組織であり、近年は暗号資産や中央銀行デジタル通貨(CBDC)のプロジェクトに力を入れています。
デ・コス氏は、CBDCが国境を越えた決済の改善やプライバシーの向上に寄与する可能性があると述べており、特にデジタルユーロが決済の革新を促進するとの見解を示しています。
彼は2022年にはバーゼル銀行監督委員会(BCBS)の議長として、世界的な暗号資産に関する銀行規則の最終決定に関与していました。
BISの理事会は、フランス銀行総裁のフランソワ・ビルロワ・ド・ガロー氏を議長に再選し、カナダ銀行総裁のティフ・マックレム氏が南北アメリカ諮問委員会の議長に就任することも発表されています。
BISは今後も、中央銀行間の協力を強化し、デジタル通貨の導入を進める姿勢を示しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/2d677116a4f98000892a5035482538d5df587dad