NECが量研と核融合研から受注した次期スパコンは、核融合研究における数値シミュレーションを強化し、2025年7月から運用開始予定。計算能力は40.4ペタフロップス。
この受注は総額45億円にのぼり、青森県六ヶ所村にある量研の六ヶ所フュージョンエネルギー研究所に設置される予定です。
システムの運用開始は2025年7月を見込んでいます。
新しいスパコンは、最新の中央演算処理装置(CPU)と画像処理用プロセッサー(GPU)を活用したマルチアーキテクチャー設計を採用し、大規模な数値計算を行う能力を持っています。
このスパコンは、国際的な核融合実験炉「ITER」計画や、サテライト・トカマク(JT-60SA)計画における実験の精密な予測や運転シナリオの作成に活用される見込みです。
核融合研では、核融合プラズマを含む多階層・複合物理系を対象とした数値シミュレーション研究を進めるために、このスパコンが重要な役割を果たすと期待されています。
受注したシステムは、米インテル製のCPU「ジーオン6900P」を720基搭載した「NEC LX204Bin-3」360台と、米AMD製のGPU「インスティンクMI300A」を280基搭載した「NEC LX401Bax-3GA」70台で構成され、理論上の計算能力は合計で40.4ペタフロップスに達します。
これは、1秒あたり1000兆回の浮動小数点演算を行う能力を意味しており、核融合研究の進展に寄与することが期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/69d72fea1ef3f30b8bd4ffbc4cbe7d234a4a9b83
NECが受注した次期スパコンについてのコメントでは、計算能力が40.4ペタフロップスであることが話題になりました。
この性能は、富岳の440ペタフロップスには及ばないものの、京や地球シミュレーターよりは遥かに優れていると評価されていました。
特に、核融合研究への影響については、多くの人がその実現を期待しており、エネルギー確保が国の存続にとって重要であるとの意見もありました。
過去の戦争がエネルギー確保を目的としていたことを引き合いに出し、核融合発電を実現した国が覇権を握る可能性についても言及されていました。
しかし、NECのスパコンの技術が米国製部品に依存していることや、かつての地球シミュレーターのような独自技術の凋落を懸念する声もありました。
さらに、スパコンの性能を評価する基準についての疑問や、具体的な能力についての理解が不足しているとの意見もあり、全体として期待と懸念が入り交じった内容となっていました。
ネットコメントを一部抜粋
40・4ペタフロップスということは、富岳よりは下で、世界一を狙う訳ではないんだね。
エネルギーの確保は国の存続のための根幹と言ってもいいでしょう。
NECのスパコンといえば地球シミュレータのような自前のベクトルプロセッサを使ったものだったけど今やCPUも米国製。
景気のいい話で大変良い!ただ想像力は追い付かない!
ベクタと言われても良く分からない。
富岳の何倍の能力なのなか。