習近平主席がAPECサミットで保護主義の台頭を懸念し、自由貿易体制の維持を訴えました。トランプ次期大統領に対するけん制も含まれ、国際的な経済の安定を目指す姿勢が強調されました。
習氏の意見は王文濤商務相によって代読され、自由貿易体制の維持が重要であると訴えました。
特に、トランプ次期米大統領が「米国第一」を掲げ、対中関税の引き上げを公言していることに対して、習氏は警戒感を示しました。
習氏は、15日から16日のAPEC首脳会議に出席し、来年1月のトランプ氏就任後に予想される米中対立の激化を見越し、保護主義や単独主義に反対する国際的な意見を高めたい意向を表明しました。
書面演説の中で、習氏は各国の利益のために経済のグローバル化を進めるべきであり、世界貿易機関(WTO)を中心とした多国間貿易体制の堅持が必要だと強調しました。
また、中国は改革を深化させ、世界経済に新たな活力を与えると述べ、2024年の国内総生産(GDP)成長目標を「5.0%前後」と設定し、その達成に自信を示しました。
これらの発言は、国際的な経済環境の変化に対する中国の戦略的な立場を明らかにしています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4ede5cb67a04b7f23aebc3d2b3d56e1f914509f4
習近平氏がAPECで保護主義の懸念を表明したことに対して、ネット上のコメントではさまざまな意見が交わされていました。
多くのコメントが、貿易取引が日本人の生活にとって重要であることを強調し、円滑かつ自由な貿易が前提であると述べていました。
特に、唯一の同盟国であるアメリカが保護主義的な動きを見せる中、中国が自由貿易を推進する立場にいることに対する矛盾を指摘する声もありました。
また、各国は自国の国益を最優先に考えているため、綺麗事を言っても実際には国益が優先されるという意見も目立ちました。
さらに、中国の保護主義的な行動や、技術の盗用、貿易ルールの歪みについての批判が多く、自由貿易の原則が守られない現状を憂慮するコメントがありました。
中国の行動が他国に混乱をもたらしているとの指摘もあり、保護主義的な行動を取る国が自由貿易を語ることに対する皮肉も見受けられました。
全体として、保護主義に対する懸念とともに、自由貿易の重要性が再確認されている様子が伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
日本人の生活は貿易取引によって支えられているが、円滑に貿易ができることが前提。
結局、どの国も自国の国益が一番大事。
他国を批判するのは自由だが、中国自身も問題が多い。
グローバル化から転換しようとしているから、大混乱になるだろう。
保護主義を語りたいなら、民主主義に転換してほしい。