BlueskyがユーザーコンテンツをAI学習に利用しないと発表。Xの新規約に対抗し、ユーザーの懸念に応えたが、外部利用のリスクには注意が必要。
この発表は、X(旧Twitter)が新たな利用規約を適用し、ユーザー投稿をAI学習に利用する意向を示したタイミングと重なり、注目を集めています。
Blueskyは、アーティストやクリエイターの活動の場としての役割を重視し、他プラットフォームによるコンテンツ利用に対する懸念を真摯に受け止めていると述べました。
公式アカウントから「ユーザーコンテンツを生成AI学習に利用しておらず、今後もその意向はない」と強調しつつ、内部的にはAI技術を用いてレコメンド機能を活用していることも説明しました。
これにより、ユーザーコンテンツを学習対象とする生成AIシステムではないと明言しています。
最近、Xの新利用規約がクリエイター間で議論を呼び、ユーザーがBlueskyなど他のプラットフォームに移行する動きが見られます。
XではユーザーデータのAIトレーニング利用が明文化され、関連会社との情報共有の可能性も示唆されています。
このため、一部のクリエイターは投稿を控えるなどの対策を講じています。
しかし、Blueskyの発表に対しては、慎重な意見も存在します。
自社でのAI学習利用を否定する一方で、第三者によるコンテンツ取得や学習利用に関する対策は不十分との指摘があり、特にBlueskyのrobots.txt設定はほぼすべてのアクセスを許可しているため、悪質なクローラの影響を受ける可能性があるとされています。
また、APIに関しても、Xが高額な料金設定でデータ取得を制限しているのに対し、Blueskyは比較的オープンな状況にあり、この点がプラットフォーム間の移住だけでは解決できない問題を浮き彫りにしています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fc020685db8e8e520c0f55844b7ad5fc1e1b593d
BlueskyがユーザーコンテンツのAI学習利用を否定した理由についてのコメントでは、生成AIの利用が著作権や個人の権利にどのように影響するかが議論されていました。
多くのコメントが、企業や個人が自らのコンテンツを公表することと、他者にそのコンテンツを学習素材として使われたくないという要望の間でのジレンマを指摘していました。
特に、生成AIの学習行為が剽窃に当たるのかどうかが重要な論点として浮上していました。
また、ネット上に投稿する際のコンテンツ保護の難しさについても言及され、生成AIの登場によって無駄な労力やリスクが増えたとの意見もありました。
さらに、企業アカウントがSNSに残り続けることがユーザーの移住を遅らせるとの懸念が示され、AI学習に対策を講じる企業がBlueskyに移住すべきだとの提案もありました。
自撮り画像がAIによって加工される可能性についても触れられ、個人のプライバシーや権利の保護が求められる時代であることが強調されていました。
全体として、利便性とリスクのバランスが重要であり、クリエイターたちの権利を守るための対応が必要であるとの意見が多く見受けられました。