AWSジャパンと浜松医科大学が連携し、医療ビッグデータを活用したスマートヘルスケアの実現を目指す協定を締結。クラウド技術で医療サービスの質向上と効率化を図る。
この協定は、静岡県内の医療課題に対応するため、クラウド技術やAIを活用し、県民が必要な医療サービスをいつでも受けられる体制を構築することを目的としている。
浜松医科大学の学長、今野弘之氏は、AWSの先端技術を利用することで医療の質と効率の向上を期待し、災害時の医療体制の維持にも寄与すると述べた。
AWSジャパンは、医療ITインフラの提供やセキュリティ対策を行い、蓄積したデータを生成AIで分析し、医療従事者の負担軽減や県民の健康促進に貢献している。
浜松医科大学は「静岡県民の健康づくり」を中心に、医療支援や医療・介護連携、災害時の持続可能な医療提供体制の整備、医療従事者の働き方改革、DXによる医療の高度化に取り組んでいる。
両者は、医療ビッグデータの効率的な共有と活用を通じて、医療サービスのデジタル化を推進し、災害時には安定した医療データへのアクセスを確保する。
2024年4月からは、医療現場での生成AI活用プロジェクトを実施し、質の高い医療提供を目指す。
さらに、2029年には電子カルテシステムの更新を行い、地域医療機関との連携を強化する計画がある。
静岡県は医師不足が課題であり、浜松医科大学は地域連携法人を設立し、電子カルテや病床管理システムの連携を図る。
また、厚生労働省の「令和ビジョン2030」に基づく医療情報プラットフォームの設立にも参画し、電子カルテ情報共有サービスを整備する。
DX推進には人材不足が課題であり、AWSジャパンとの連携を通じて必要な人材やスキルのサポートを期待している。
AWSジャパンの宇佐見潮氏は、技術面だけでなく人材育成や地域活性化の面でもサポートする意向を示している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4fe1a7391eea2237159b36a4be1b825b1d392faa