JCBとIWIが不正利用対策を強化するため、「MATTE」をリニューアル。国際ブランド間での情報連携が可能になり、業務効率化も実現。
要約するとJCBとインテリジェント ウェイブ(IWI)は、クレジットカード業界全体の不正利用対策を強化するために「セキュリティーコンソーシアム」を立ち上げ、JCBが提供する不正取引情報Web連携サービス「MATTE」を刷新した。
この新しいシステムは、JCBブランド以外の国際カードブランドの取引情報もリアルタイムで連携できるように設計されており、業界初の共通システムとなる。
近年、クレジットカードの不正利用被害は増加しており、2022年には437億円、2023年には541億円、2024年上半期には268億円と、毎年過去最悪の被害額を更新している。
このような背景から、不正利用対策は急務であり、MATTEのリニューアルはその一環として位置づけられている。
新システムにより、不正利用が発生した際の情報連携が迅速に行えるようになり、スピーディーな不正防止策が確立される。
さらに、JCBのカード発行会社だけでなく、他の国際カードブランドを扱うカード会社にも開放され、三井住友カードなどの主要カード会社も参加することが決まっている。
MATTEのリニューアルでは、取引ごとに加盟店管理会社に連絡する必要がなく、MATTEに登録することで情報の連携が可能となり、業務の効率化も図られる。
また、データ一括登録機能や承認ワークフローなどの新機能も追加されており、加盟店や決済代行サービス事業者に広く導入される見込みだ。
これにより、配送停止依頼の50%以上がカード発行会社と加盟店の間で直接連携できるようになり、今後はその割合を80%以上に引き上げることを目指している。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/662fc9ddcb74c1661a86e9444cc630c8ceacbe1a