国際刑事裁判所がネタニヤフ首相らに戦争犯罪で逮捕状を発行。ガザ地区での人道的罪を指摘し、国際的な反響が広がっている。
要約すると国際刑事裁判所(ICC)は、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争に関連し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ガラント前国防相、ハマスのムハンマド・デイフ司令官に対して逮捕状を発行した。
ICCは、ネタニヤフとガラントが「飢餓を戦術として用いた」とし、ガザの一般市民を部分的に壊滅させる環境を作り出したと指摘している。
さらに、デイフについては、2023年のイスラエル越境攻撃に関連する殺人や拷問、レイプ、人質拘束が人道に対する罪と戦争犯罪に相当するとされている。
逮捕状は今年5月にICCの検察部門から請求され、ネタニヤフとガラントは「絶滅を引き起こした」として訴追される可能性がある。
イスラエル外務省はICCの管轄権に異議を申し立てたが、ICCはこれを却下。
イスラエルの外相は、ICCの行動を批判し、同機関が中東の平和を損なう政治的道具になったと主張している。
ICCは逮捕状を執行する権限はないため、他国の協力が必要であり、米国や中国などはICCの管轄権を認めていない。
ネタニヤフは過去に米国を訪問しているが、今後も米国内で逮捕される可能性は低い。
ICCの逮捕状発行について、バイデン大統領やブリンケン国務長官は中東和平交渉に悪影響を及ぼすとして批判を強めている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0ae91c679151d9222a2f83a348d33f857bb45fb0