アークエッジ・スペースがJAXAと契約し、月の高精度測位システムの開発を進める。2030年代に月の南極での運用開始を目指す。
要約するとアークエッジ・スペースは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と契約し、月における高精度な測位システムの開発を目指しています。
この契約は、2030年代前半に月の南極域での「月測位システム(LNSS)」のフルオペレーショナルキャパシティ(FOC)を実現するためのもので、月面での通信や測位の国際標準フレームワーク「LunaNet」の構築に寄与します。
アークエッジ・スペースは、月での測位サービス「LANS」(Lunar Augmented Navigation Service)の一部として、日本の月測位衛星システム(LNSS)を位置付け、欧米の測位衛星と共に月面に向けて測位信号を配信する計画です。
この取り組みは、探査車の走行や基地建設といった月面活動に不可欠な要素となります。
契約に基づき、地上局観測や南極域ビーコンからの測位信号、光学観測を用いてLNSS衛星の軌道時刻決定精度を向上させ、月測位精度の高精度化を目指します。
NASAが主導する「Artemis」計画などにより、月面活動が活発化する中、人類の生活圏や経済圏が月に拡大し、新たな月面産業が立ち上がると見込まれています。
これに伴い、より高精度で広域な月測位サービスへのニーズが高まることが予測されており、アークエッジ・スペースはそのニーズに応えるための技術開発に取り組んでいます。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/18d14e7d4d8ab494e04522938d0dbcbfe9d708bd