福井中学生殺人事件で名古屋高裁金沢支部が再審開始を決定。検察の不誠実な行動が批判され、前川彰司さんの冤罪が再び注目される。
要約すると福井中学生殺人事件において、名古屋高裁金沢支部は10月23日、前川彰司さんの再審開始を決定しました。
この事件は1986年に福井市で発生し、当時15歳の女子生徒が刺殺されたもので、前川さんは逮捕され懲役7年の判決を受けました。
事件の立証には物証がなく、主に同世代の6人の証言に依存していました。
一審では無罪が言い渡されましたが、その後の控訴により有罪判決が確定しました。
再審請求はこれが2度目で、前川さんは「警察の誘導があった」との疑念を訴えました。
特に、証言の一つが事件当日に放送されたテレビ番組に関連していたが、実際にはその番組は事件後に放送されたことが明らかになり、警察や検察がこの事実を隠していたことが問題視されました。
再審の決定を下した山田裁判長は、当時の検察官の行動を「不誠実で罪深い不正」と厳しく批判しました。
また、証言の信用性についても疑念が呈され、捜査の過程での誘導が指摘されました。
前川さんは事件の冤罪を訴え続けており、再審開始の決定に感謝しつつも、今後の闘いが続くことを強調しました。
彼の母はすでに亡くなっており、父親も高齢者施設にいる中で、再審の決定は家族にとっても大きな意味を持つものでした。
前川さんは、冤罪に苦しむ他の人々への思いも語り、支援者への感謝を示しました。
検察は、再審決定への異議申し立てを断念したことも発表しました。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/1ee238e3f2c97286a8439883302ac07ebd6156a7