竹中工務店らが資機材自動搬送ロボットを開発。効率的な搬送を実現し、作業員の負担軽減を目指す。2025年に実用化予定。
このロボットは、工事用エレベーターに積み込まれた資機材を所定のフロアで荷下ろしし、建物の設計情報であるBIMデータに基づいて自律的に移動します。
実際に7月には大阪市内の建設現場での自動搬送が確認されており、作業員は付帯作業から解放され、より専門的な作業に集中できるようになります。
ロボットは、休憩時間や夜間などの人が少ない時間帯にも資機材を自動で搬送できるため、作業効率の向上が期待されています。
ロボットの上部には2D LiDARとバーコードリーダーが搭載されており、前方の物体を検知し、自分の位置を把握しながら自律走行を行います。
また、搬送対象の資機材には2次元コードを利用して位置を特定します。
搬送ルート上に障害物があった場合は自動で停止し、必要に応じて人によるリモコン操作にも対応しています。
ロボットはパレットや台車、ボード材などを運ぶことができ、本体重量は660kg、最大2000kgまでの荷物を搬送可能です。
この自動搬送の仕組みは、資機材自動搬送ロボットと工事用エレベーター、竹中工務店の「建設ロボットプラットフォーム(RPF)」、鹿島建設の「自動搬送管理システム(JHSアプリ)」の連携によって実現されています。
自動搬送管理システムは搬送予約やルート指示を行い、建設ロボットプラットフォームが運行制御を担います。
2025年4月までに国内の建設現場での試行を重ね、実用化を目指しています。
商品化後のレンタルはアクティオが担当する予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/4dc815b83161df8bb31a8efc9259ba1cc479f211