ブラジルの環境災害訴訟がBHPに470億円の賠償を求め、地域社会への影響が深刻化しています。
この訴訟は、2015年11月5日に発生したサンマルコ社の鉱滓ダム決壊事故に起因しており、事故により19人が死亡し、地域社会が深刻な影響を受けました。
原告は、世界最大の鉱業会社BHPに対して、約470億円の損害賠償を求めています。
これは過去最大の環境賠償金になる見込みです。
BHPは、ブラジルのサンマルコ社の株を50%所有しており、この会社が運営するダムが決壊したことで、ドセ川に有毒な鉱採掘廃棄物が流出しました。
事故後、ドセ川は汚染され、地域の先住民にとって神聖な存在であった川が回復していない状況です。
アルスター大学の調査によれば、この災害により14トンの淡水魚が死に、660キロメートルの川が被害を受けました。
BHPの代理人は、訴訟の主張に対して「根拠がない」とし、ダムの所有や運営には関与していないと反論しています。
ベント・ロドリゲスは、かつては活気に満ちていた村でしたが、今ではゴーストタウンのようになってしまっています。
この訴訟は、環境保護や企業の責任に関する重要な問題を浮き彫りにしています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/0a1cb06936d06acaafecdefcf468ee8f24d0f381
ブラジルの環境災害訴訟に関するコメントでは、鉱滓ダムの安全性やその運営に対する懸念が多く寄せられました。
特に、日本にも多くの鉱滓ダムが存在し、地震などの自然災害によって有害物質が流出するリスクについて心配する声がありました。
過去の東日本大震災では、鉱山の鉱滓ダムからヒ素を含む土砂が津波によって流出し、汚染が問題視されたことが例として挙げられました。
また、ブラジルの鉱山がどのように操業されていたのか、具体的な公害防止協定の内容が不明であることに疑問を持つ意見もありました。
さらに、アマゾンの熱帯雨林を守るために国際的な支援が必要だという意見や、過去の政治的決定に対する批判も見られました。
最後に、賠償金額についての不一致も指摘されており、470億円という金額が正確であるのか疑問視されるコメントもありました。
このように、様々な視点から環境問題に対する関心が寄せられたことが印象的でした。
ネットコメントを一部抜粋
日本にも鉱滓ダムは沢山あるので心配ですよね。
鉱山の敷地境界線を越えてどんな物質が流出したのか記述が無いと分からない。
アマゾンの熱帯雨林を守るために世界中の国がブラジルに補助金を出してもよいと思う。
全ての生き物に深い悲しみを覚えます。
賠償の金額は「470億円」で合ってるん?