AWSは福島銀行のクラウド勘定系システムが7月から安定稼働を続けていると発表。高い拡張性とレジリエンシーを実現し、災害対策やインシデント管理も強化されています。
このシステムは、SBI地方創生バンキングシステムとフューチャーアーキテクトが共同開発したもので、地域金融機関向けのクラウドベースの勘定系システムとして国内初の事例となります。
AWSは、7月からの安定稼働を報告し、計画段階からの伴走支援により、高い拡張性と柔軟性を持つクラウドネイティブなアーキテクチャーを実現しました。
さらに、AWSのアジアパシフィック東京リージョンと大阪リージョンを活用することで、高いレジリエンシーを確保しています。
このシステムでは、Amazon Elastic Kubernetes Service(EKS)を使用して業務機能をマイクロサービス化し、拡張性と連携の容易さが実現されています。
また、クラウド移行やピーク時の対応をサポートする「AWS Countdown」も採用され、プロジェクト全体の管理が行われています。
バックアップデータの復旧目標時点(RPO)は、計画切り替えで0秒、災害時でも通常1秒以内を達成しており、災害対策として「AWS Fault Injection Service」を利用したテストも行われています。
さらに、福島銀行は「AWS Incident Detection and Response」を導入し、24時間体制でインシデントを監視し、迅速な復旧を支援しています。
オンライン口座開設時の本人確認には、SBIグループの「Trust Idiom」を使用し、2025年にはAWSの生成AI基盤「Amazon Bedrock」を活用した機能が実装される予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5004ddff0975569e5d3d59e60f7c3ef5ba0143c9