米スターバックスの労組がストライキを実施し、賃上げを求めて全米に拡大する意向を示しています。従業員は未解決の不当労働行為に抗議し、労組は賃金改善を求めています。
このストライキは、会社側が賃金引き上げに応じない場合、クリスマスイブの24日までに全米の数百店舗に拡大する意向を示しています。
労組「スターバックス・ワーカーズ・ユナイテッド(SWU)」は、約1万2000人の従業員を代表し、ストライキを「クリスマス前のストライキ」と名付け、日ごとに規模を拡大する計画を発表しました。
従業員は、スターバックスが未解決の不当労働行為の告発を解決せず、実行可能な賃上げ案を提示していないことに抗議しています。
ニューヨーク・タイムズによると、スターバックスと労組は4月から契約について交渉しており、数十件の問題については暫定合意に達していますが、賃金に関しては対立が続いています。
スターバックスは、年1.5%の昇給を保証する経済パッケージを提案しましたが、即時の昇給は含まれていません。
一方、労組は20ドルの最低賃金、5%の年次昇給、有給休暇や医療保険の改善を求めています。
SWUは、加入者の98%がストライキを承認したと発表し、スターバックスの全1万6500店舗のうち、組合を持つ店舗は約3%です。
SWUは2021年にニューヨーク州バッファローで結成され、その後急速に拡大しました。
スターバックスは組合化の動きに反発し、組合つぶしを行ったとして非難されていますが、今年2月に労組との交渉を開始することに同意しました。
最近、スターバックスのCEOが交代し、売上低迷の中で新たな経営体制が整えられています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/bacdf1a51041b2ba60c8ee8e22bdcc9072058d04