北朝鮮のハッカーが分散型取引所「ハイパーリキッド」を標的にしている可能性があり、70万ドルの損失が発生。セキュリティリスクが高まる中、開発元は状況を把握しつつも、ユーザー資金の管理を強調しています。
メタマスクのセキュリティ研究者テイラー・モナハン氏によると、北朝鮮のウォレットからの取引によって70万ドル(約1億円)の損失が発生しており、これは単なるトレードではなく、プラットフォームの内部構造を把握するためのテスト取引であるとされています。
モナハン氏は、北朝鮮関連のアドレスが「ハイパーリキッド」を通じて潜在的なセキュリティホールを探している可能性があると指摘しています。
また、ハイパーリキッドチェーンのバリデータが4つと非常に中央集権的であるため、ハッキングのリスクが高まるとのことです。
さらに、モナハン氏は2週間前にハイパーリキッドに連絡し、攻撃リスクを軽減するための対策を提供したことも明らかにしました。
ブロックチェーンセキュリティ専門家ナシム・エデキオアク氏は、北朝鮮のハッカーがすでにハイパーリキッドの社内インフラや業務用ノートパソコンにアクセスしている可能性があると推測しています。
データによれば、12月23日だけで2億1,100万ドル相当のUSDCがハイパーリキッドから流出しています。
USDCはハイパーリキッドで担保として利用されており、同プラットフォームの開発元は、DPRK関連の活動に関する報告は承知しているものの、エクスプロイトは発生していないと述べています。
北朝鮮のハッカーは過去にも暗号資産領域での犯行を繰り返しており、DMMビットコイン流出事件やCoinEX、アップビットのハッキングにも関与しているとされています。
ハイパーリキッドは、11月末のHYPEトークンローンチ以降、1,500億円以上のUSDC流入を記録し、注目を集めています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/6946d71deccb612dac80ccca60fd836ca7146a30