台湾のTSMCがファーウェイ製品に自社半導体が使用されていることを米国に通知。米国の輸出制裁の実効性が問われる中、ファーウェイの半導体需要が浮き彫りに。
要約すると台湾の半導体製造大手TSMCが、中国の華為技術(ファーウェイ)の製品に自社の半導体が使用されていることを米国に通知したという報道が、フィナンシャルタイムズやロイター通信などの国際メディアによって伝えられた。
TSMCは2020年から米国の規制により中国への供給を停止していたが、ファーウェイのAIチップセット「アセンド910B」に同社製の半導体が含まれていたことが、技術企業テックインサイトによる分解調査で確認された。
この事例は、米国の輸出制裁が実際には難しいことを示唆しており、ファーウェイが依然として高性能な半導体を必要としていることも浮き彫りにしている。
TSMCがどのようにしてファーウェイに半導体を供給したのかは不明であり、米国は長年にわたりTSMC製品の中国への流入を制裁してきた。
2020年5月以降、米国の技術を使用した半導体企業がファーウェイに製品を販売するには、米国政府の許可が必要とされている。
TSMCは最先端半導体市場で90%以上のシェアを持ち、以前はファーウェイ向けに「アセンドシリーズ」の半導体を製造していたとされる。
最近の報道では、TSMCがファーウェイのためにスマートフォンやAI半導体を製造した可能性について、米国商務省が調査を進めていることも明らかになった。
TSMCは公式に、2020年9月以降ファーウェイには半導体を供給していないと述べており、米中間の技術覇権競争がさらに激化していることを示す事例として注目されている。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c3e2a53a35bfe1eb8ce9faf25b108cbccf2adddd