三菱ケミカルが米国のMMA新工場建設を中止。高騰する建設費と顧客との契約未成立が理由で、約200億円の損失を計上予定。
この計画は、米国ルイジアナ州での建設を検討しており、数千億円の投資が見込まれていましたが、建設費の高騰と顧客企業との長期契約が結べなかったことが中止の理由です。
これにより、2024年10―12月期以降に約200億円の減損処理を行う見込みで、2025年3月期の連結業績予想への影響も精査中です。
MMAは自動車のランプカバーや塗料などに広く使用されており、三菱ケミカルは世界で約3割のシェアを持っています。
インフレの影響で設備投資が膨らむ中、顧客との価格や数量の交渉がまとまらず、計画が頓挫しました。
取得済みの土地は現時点で売却の予定はなく、将来的な新設候補地として引き続き検討される見込みです。
同社は、環境負荷の低い独自技術「新エチレン法(アルファ法)」を生かし、最適な生産体制を構築して事業成長を目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/999fe9aa17ee53fcc03816316e63723166e5de9c
三菱ケミカルが米国でのMMA工場建設を中止したことに対するコメントでは、さまざまな視点からの意見が寄せられました。
まず、三菱ケミカルがアクリル分野で世界シェア30%を獲得した背景として、2008年のルーサイト買収が挙げられ、その後のビジネス状況を考慮しての中止であるとの意見がありました。
また、信越化学がアメリカでの投資を進めていることも言及され、競争環境の厳しさが感じられました。
さらに、トランプ関税や円安の影響が中止の理由に大きく関わっているとの見解があり、特に長期的な契約に至らなかったことが決定要因として考えられていました。
これらの要因から、米国工場設置が必ずしも解決策ではないとの意見もあり、引き続き高関税が続く可能性が指摘されました。
加えて、数千億円の投資と数千人の雇用を生み出すプロジェクトだったと推察される中、USスティールの件も影響しているとのコメントがあり、他の国との連携を模索する必要性が示唆されていました。
全体として、三菱ケミカルの今後の戦略に対する関心が高まっていることが伺えました。
ネットコメントを一部抜粋
元々三菱ケミカルがこのアクリルの分野で世界シェア30%とったのはルーサイトとを2008年に買収したからです。
予想されるトランプ関税と,すさまじい円安と,記事の通り長期大量契約に至らなかった点をいろいろ考えての結論でしょう。
アメリカに献上するような投資だからね。
USスチールの件もあるし、正しい判断だと思います。
台湾とかと組んだ方がいいかも知れないね。