古代ローマのIQ低下と鉛汚染の関係

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

古代ローマの銀採掘が鉛による大気汚染を引き起こし、住民の知能指数が低下していた可能性があるとの研究結果が発表された。

要約すると古代ローマにおける知能指数(IQ)の低下が、銀の採掘と鉛による大気汚染に起因している可能性があるという研究が発表された。

この研究はウィーン大学の大気科学教授アンドレアス・ストールによって共同執筆され、米国科学アカデミー紀要に掲載された。

ローマ帝国の繁栄は銀の採掘によるものであり、銀貨の鋳造が交易を促進し、税収を増加させ、軍事征服に必要な資金を調達する手段となった。

しかし、銀を鉱石から取り出す過程で発生する粉塵には高濃度の鉛が含まれ、これが周囲の大気を汚染し、住民の認知機能に悪影響を及ぼしていた可能性が指摘されている。

研究によると、この鉛汚染は一般市民のIQを最大で3ポイント低下させる要因となり得るという。

特に子供に対する影響が懸念されており、ストール教授は「認知低下を引き起こすには十分な濃度であった」と述べている。

この研究結果は、ローマの黄金時代「パックス・ロマーナ」が実は人類史上初の大規模な産業公害の一例であり、健康被害をもたらしていた可能性を示唆している。

また、鉛中毒がローマ帝国の崩壊に寄与したかどうかについての議論をさらに活発化させるものとなる。

古代の文献や考古学的証拠からも、鉛汚染が人々の健康に影響を与えていたことが示唆されている。

特に、銀や鉛の採掘・精錬による大気汚染が、非エリート層や地方住民にとって最も深刻な健康リスクであったと考えられている。

参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/d31d4626b91710fb32cad1d458d684a2acaf2fd5

ネットのコメント

コメントでは、古代ローマの鉛汚染が知能低下に与えた影響について、多くの人が興味を持ち、さまざまな意見が寄せられていました。

あるコメントでは、幼少期に鉛の重りで遊んでいた経験が語られ、鉛が有害であることを理解していなかった当時の人々の無知が問題視されていました。

また、古代ローマでは鉛製の食器が日常的に使われていたことから、健康被害が生じるのは当然だという意見もありました。

さらに、昔の日本でも鉛や水銀を使った化粧品が存在し、肌に悪影響を与えていたことが取り上げられました。

40年前の職場で鉛入りのエプロンを着用していた経験を持つ人もおり、鉛の危険性が認識されていなかった時代の事例が挙げられました。

こうしたコメントからは、古代から現代にかけて、鉛に対する理解が不足していたことが、社会全体の知識や意識に影響を与えていたという見解が浮かび上がりました。

また、IQの低下に関する研究が言及され、歴史的な背景を踏まえた議論が展開されていました。

全体として、当時の人々が鉛の有害性を知らなかったことが、知能や健康に悪影響を及ぼしたのではないかという意見が多く見受けられました。

ネットコメントを一部抜粋

  • 幼い頃、家族が釣りで使っていた鉛の重りで遊んでいた記憶があります。

  • 昔の日本の貴人も鉛と水銀を使った白粉を使っていたんですよね。

  • 40年近く前、勤務先のコンピュータ画面からの電磁波を浴びないよう、鉛入りのエプロンをつけることになっていた。

  • 『出雲國風土記』にも産業公害・健康被害と思われる記述がある。

  • 当時の人は鉛が有害だなんて思ってもみなかったんだろうね。

関連URL

2025年最新!資金調達のニュースに関するまとめ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。