奈良県王寺町の議会広報誌がリニューアルされ、「おうじ議会だより」としてマニフェスト大賞の優秀賞を受賞。町民との距離を縮める取り組みが評価されました。
この改革は、地方議会や首長の取り組みを表彰する「第19回マニフェスト大賞」で議会改革部門の優秀賞に選ばれました。
元三重県知事の北川正恭氏が審査委員長を務める中、王寺町議会の広報誌改革が評価された理由は、議会と町民との距離を縮めるための工夫が施された点です。
具体的には、文字数を減らし、写真を多く使用することで視覚的に魅力的なデザインに変更し、誰もが読みやすい文字サイズに調整しました。
また、専門用語には解説を付けるなど、町民にとって理解しやすい内容を心がけました。
広報誌は年4回発行され、約1万世帯に配布されていますが、過去にはあまり読まれていなかったため、令和5年8月からのリニューアルが行われました。
毎回異なるテーマを設け、全12名の議員のコメントを掲載し、議員自身が取材を行うことで、より親しみやすい内容を提供しています。
さらに、LINEの町公式アカウントを通じて定例会情報を発信し、紙媒体とデジタルの相互作用を図っています。
この取り組みの結果、町公式サイトでの本会議の生中継や録画放送のアクセス数は、令和4年度の約2千から令和5年度には約8千に増加しました。
沖優子議長は「議会に興味を持ってもらえるきっかけになった」と述べ、小山郁子副議長も「若い人も議会だよりを見るようになった」と語っています。
王寺町議会は「広報の改善からはじまった議会改革への道 -住民・議員の行動変容-」というテーマで応募し、3012件の中から選ばれた優秀な取り組みとして認められました。
村田大地さんが中心となって進めたこの広報誌のリニューアルは、町民が議会を身近に感じ、町全体の向上に繋がることを目指しています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/59da30dcfbcb633cc28ebc586c10989d9b0f2d82