ブラックロックのビットコインETFオプション建玉が110億ドルに達し、アメリカの暗号資産市場での需要が急増しています。これにより、規制市場を好む投資家に新たな選択肢が提供されています。
このオプションは、11月19日にデビューしたブラックロックのビットコイン現物ETF(IBIT)に連動しており、デリバティブ取引所デリビットのビットコインオプション市場のほぼ半分の規模を持つことが確認されています。
具体的には、1月13日には216万のIBITオプション契約がオープンまたはアクティブとなり、想定建玉は約1兆7050億円に達しました。
この金額は、契約数をETFの価格とロットサイズ100で乗算することで算出されています。
デリビットの未決済BTCオプションにロックされた金額の約50%に相当し、デリビットのオプション契約は1契約が1BTCに相当します。
オプションは、購入者にあらかじめ設定された価格で原資産を売買する権利を与えるデリバティブ契約で、コールオプションは購入権、プットオプションは売却権を提供します。
トレーダーはこの仕組みを利用し、価格の動きやボラティリティ、時間経過の影響を予測したり、ヘッジを行ったりしています。
デリビットは長年にわたり業界をリードしており、トレーダーや投資家はこの取引所のビットコインおよびイーサリアムのオプションを利用して複雑な戦略を構築しています。
しかし、デリビットがオフショアであるため、アメリカを拠点とする投資家は規制された手段を求めていました。
IBITオプションはこのギャップを埋めるために登場し、機関投資家だけでなく、規制市場を好むアメリカの個人トレーダーにも魅力的な選択肢となっています。
暗号資産デリバティブ商品プロトコルのVolmex Financeは、IBITオプションの人気が高まることでデリビットの優位性が脅かされる可能性があると指摘していますが、デリビットのCEOはIBITオプションが業界にポジティブな影響をもたらすと述べています。
IBITオプションの取引は短期オプションに集中しており、プレミアムの低いオプションへの需要が示されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c0f7206e30c872db606725a3ac92d4a806bff632