テザー社がエルサルバドルへ本社移転を計画。暗号資産取引のハブを目指し、100人の地元雇用も予定。準備金の透明性が懸念される中、ステーブルコイン市場は拡大中。
テザー社は、ステーブルコインの発行企業であり、法定通貨に連動した価値を提供することで、ユーザーに暗号資産間の資金移動をリスクなしで行える手段を提供しています。
エルサルバドルは、暗号資産取引のハブとして注目されており、テザー社は最近、同国でデジタル資産サービスのライセンスを取得したことから、移転を決定したとのことです。
アルドイノ氏は、この移転が物理的な本社を持つ初めての試みになると述べていますが、全ての従業員が移転するわけではなく、多くはリモート勤務を続けることが予想されています。
また、エルサルバドルで今後数年間に100人の地元住民を雇用する計画もあるとされています。
ステーブルコイン市場は活況を呈しており、テザー社の準備金に関しては透明性が不足しているため、規制当局は懸念を示しています。
テザー社は、キャンター・フィッツジェラルド社が保有する伝統的な通貨準備金によってその価値を裏付けていると報告していますが、詳細は明らかにされていません。
また、テザー社は昨年、不正資金対策のためのトークンの監視を強化したことも発表しています。
アルドイノ氏は、エルサルバドル以外の地域への移転を検討していないとし、米国の規制環境に関する予測は「時期尚早」と述べています。
エルサルバドルのブケレ大統領は、テザー社の発表を歓迎し、同国がデジタル資産取引の中心になることを目指しています。
テザー社のUSDTは、流通しているステーブルコインの約3分の2を占めており、全体の市場も拡大しています。
このように、テザー社のエルサルバドル移転は、暗号資産市場における重要な動向となるでしょう。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/c9bb5f143b9379d4de84fa5571f03f2374e2e508