中国人民銀行がトランプ再任に備え金購入を再開、価格は2026年第2四半期に3000ドル予測。
トランプ大統領の2期目に向けて、経済の先行きが不透明な中、中国はゴールドの準備高を増加させています。
これまで金の購入は価格の高騰と経済の回復の遅れにより一時中断されていましたが、最近のデータによると、2024年12月に中国は33万トロイオンス(約10トン)の金を購入し、保有量を増加させています。
2024年12月時点で、中国は7329万オンス(約2280トン)の金を保有しており、11月の7296万オンス(約2270トン)から増加しました。
この購入は、6カ月の中断後に行われたもので、世界第2位の経済大国である中国は、金価格が記録的な高値をつけているため、購入を控えていたと考えられます。
現在、現物の金価格は1トロイオンス(約31グラム)あたり約2650ドル(41万8635円)で、トランプ当選後の米ドルの上昇によって圧力がかかっています。
中国の中央銀行が金の保有量を増加させる背景には、コロナ禍後の経済回復の遅れがあり、長引く不動産市場の低迷や消費意欲の低下、欧米経済の減速が影響しています。
2024年、中国人民元は米ドルに対して下落し、16カ月ぶりの安値を記録しました。
ワールド・ゴールド・カウンシルの中国担当研究責任者は、人民元の潜在的な下落と利下げの可能性によって、2025年の金投資需要が支えられると予測しています。
金の購入再開が公式に発表されれば、投資家のセンチメントはさらに高まると期待されています。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/76c989d8e2ce102cdebf7ed47f19f25e6391d0e7