銅とゴールドの価格比率が急落し、ビットコインの強気予想に疑問が生じています。FRBの利下げやトランプ氏の当選可能性がある中、リスク資産への警戒が高まっています。
アメリカ大統領選挙で暗号資産支持派の共和党候補ドナルド・トランプ氏が当選する可能性が高まっていることや、アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ期待がビットコインの強気派にとっての明るい材料とされています。
しかし、銅の価格が金に対して急落していることは、リスク資産に対する警戒信号と見なされています。
具体的には、銅の価格を金の価格で割った比率が年初来の底値を更新し、2020年後半の水準に達しました。
この比率は、世界経済の健康状態や投資家のリスク選好度を示す指標とされ、今年15%以上の下落を記録しており、2018年以来の最大の下落となっています。
特に、中国の景気刺激策発表後、この比率が10%低下していることは、経済停滞の兆候を示唆しています。
FRBの利下げもこの比率の下限を設定することに失敗しており、銅の価格は工業用金属であるため、経済が好調なときに上昇する傾向があります。
逆に、ゴールドは安全資産と見なされており、銅対金比率の低下はリスクオフのシグナルとして広く理解されています。
ビットコインは年初から60%上昇しており、現在は約6万8300ドルで取引されていますが、その上昇のほとんどは第1四半期に集中しており、以降は7万ドルの水準を超えることができていません。
ビットコインの強気派の失敗には、破綻した取引所マウントゴックスの弁済に伴う供給過剰の懸念が影響しています。
過去のデータによれば、ビットコインが最高値を記録した年には銅対金比率が上昇する傾向があり、現在の急落は年末までに10万ドルに達するという強気な予想に疑問を投げかけるものです。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/86826be1c21b25cfe398104d6813501242dda072
コメントでは、銅とゴールドの価格変動がビットコインに与える影響について多様な意見が交わされていました。
特に、ゴールドの上昇は中東情勢やアメリカの景気後退懸念によるもので、リスク回避の動きが影響していると指摘されていました。
一方で、銅の価格下落は、トランプ氏の再選が予測される中で、関税政策が影響を与えるとの見解が示されていました。
さらに、暗号資産に対する期待と不安が入り混じった意見もありました。
一部のコメントでは、経済システム自体に対する疑問や批判が述べられ、特に権力者や富裕層が作り出したシステムに対する警鐘が鳴らされていました。
また、暗号資産の通貨としての利便性が低いとの意見もあり、仕手株に似た不安定さが指摘されていました。
全体として、経済の未来に対する懸念や、個々の資産運用に対する考察が多く見られました。
ネットコメントを一部抜粋
ゴールドが上がり続けているのは、中東情勢等の地政学リスクとアメリカが景気後退に陥る懸念からです。
トランプさんが再選すれば、中国に対して厳しい関税をかける事が予想されます。
金は地政学上、今は上がり続けるが、暗号資産はどんなものかなと思いました。
通貨としての利便性は無に等しいという意見がありました。
経済システムに対する批判があり、権力者に躍らされていると感じる人もいました。