NECが基幹業務向けストレージ「iStorage V310F」を発表。高性能化やセキュリティ強化を実現し、2024年5月に発売予定。新機能も搭載し、データ処理能力が向上。
この新モデルは、2024年5月の発売予定で、既存の「V310」を強化したものであり、高性能化、高機能化、そしてセキュリティの強化が図られています。
2月14日から出荷が開始される予定です。
iStorage V310Fは、新たにデータ圧縮専用のハードウェアを搭載し、圧縮率の高いアルゴリズムを採用しています。
この結果、重複排除および圧縮処理後のデータ削減量は、現行機のV310比で約2倍に増加しました。
さらに、圧縮処理をCPUからオフロードすることで、装置の性能(IOPS)が最大1.5倍に向上しています。
FC(Fibre Channel)インターフェースも32Gbpsに加え64Gbpsに対応し、大容量データ処理の能力が強化されています。
内蔵ドライブは大容量のNVMe SSD(30TB、60TB)をサポートしており、これにより基本筐体の収容能力が向上し、ストレージの省スペース化が実現されます。
また、RAID 6の拡張機能「Advanced Dynamic Provisioning(ADP)」により、運用開始後もドライブを1台単位で増設できるため、コストを抑えた増設が可能です。
セキュリティ面では、新機能「Secure Snap」が搭載されており、取得したスナップショットデータを一定期間書き換えや削除できなくすることで、ランサムウェア攻撃などからのデータ破壊を防ぎ、攻撃前のデータ復元を可能にします。
iStorage V310Fの希望小売価格は1787万3000円からで、最小構成は本体に1.92TB SSD×3、32Gb FC 8ポートインターフェース、および標準搭載ソフトウェアを含みます。
なお、現行機のV310も引き続き提供される予定です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f874c3e5eca83d415172a9d5b6e7744b78b36f65