富士通が新たに「Fujitsu 資産分析・可視化サービス」を発表。生成AIを活用し、企業のモダナイゼーションを支援し、設計書生成やアプリケーションの可視化を実現。
このサービスは、顧客の情報システム資産を調査・分析し、アプリケーションの構造や特性を可視化することで、現行システムの全体像を把握し、最適なモダナイゼーション計画を策定することを目的としています。
具体的には、アプリケーション資産の全体把握、最適化、移植性評価を行う「資産分析・可視化サービス for アプリケーション資産」と、プログラム仕様書やジョブフロー図などの設計書を生成する「設計書リバースサービス for アプリケーション資産」の2つのサービスから構成されています。
資産分析・可視化サービスでは、アプリケーションの機能構造を可視化し、ビルのように全体を地図形式で表現することで、直感的に現状を把握できるようにしています。
また、使用されていない資産や類似ソースコードを検出し、移行対象資産を明確化することでスリム化を図ります。
移植性評価では、メインフレームの機能を効率的に選定し、移行の難易度を評価します。
設計書リバースサービスでは、生成AIを活用してソースコードを解析し、設計情報を生成する手法を採用しています。
特に「Fujitsu ナレッジグラフ拡張RAG for Software Engineering」を用いることで、設計情報生成の品質を約40％向上させ、またLLM（大規模言語モデル）の忘却を防ぐ技術も開発されています。
これにより、設計情報生成の正確性が向上し、レビュー作業の効率化が期待されています。
富士通は今後も生成AIを活用し、顧客のモダナイゼーションを強力に支援し、デジタルトランスフォーメーション（DX）の実現に貢献する方針です。
参考リンクhttps://news.yahoo.co.jp/articles/f48b3fd4531a82885871bf4d5f1111fafaab71ed